Welcome to STADHI

The future of innovation is hybrid

Science & Technology + Art & Design Hybrid Innovation


STADHI is the successor programme of Creative Flow – STADHIはCreative Flowの後継プログラムです

STADHI is a transdisciplinary research group based at the Tokyo Institute of Technology (Tokyo Tech), Japan, in close collaboration with Central Saint Martins, University of the Arts London, UK. Activities are primarily funded by the World Research Hub Initiative (WRHI), an innovation platform at Tokyo Tech.

The strategy of accepting uncertainty and noise, rethinking the situation, asking new questions and transforming them into energy is the forte of art thinking, and cannot be realized by conventional science and technology alone.

Our research group is creating a new framework to challenge thinking frames, perspectives, and theories currently adopted by researchers. We publish academic publications on specialist transdisciplinary subjects and on the “hybrid” research methodologies employed. We create original artwork and multimedia material from the fusion of art and design with science and technology, and we disseminate processes and findings through events and weekly blog posts.

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2022 未来を創る“Hybrid Innovation” セッション3

2022年11月15日、産学連携ハイブリッド・イノベーションプログラム第3回セッションを開催しました。今回は東工大特任教授であるネイサン・コーエン博士が、演習とディスカッションをリード。コーエン博士はロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校のMA Art/Scienceの元コースリーダーであり、アーティスト兼研究・教育者です。共著にThe Art of Scienceがあり、この本で、時代を超えて我々の文化を形成してきたアーティストと科学者の作品群を紹介しています。またスタッフチームとして、HIディレクターの野原佳代子教授、HIクリアイティブディレクターのジョルジョ・サラニ助教、アシスタントディレクターの鹿又亘平氏が入りました。 参加メンバーは会場に足を運んで対面参加、一方のコーエン博士は同時通訳サービスを介し、イギリスからZoomで登場しました。今回は講義はなし、実習がメイン。創造性とイノベーションをめぐる芸術的・科学的アプローチの違いと重なりを考える3つの演習を軸にセッションを行いました。まずコーエン先生から芸術と科学に対する認識を問われ、前回の科学技術最先端セッションも思い出しつつ、ポストイットを使って確認。その後、魅力的な映像が次々と紹介され、アートって?についてディスカッションが行われました。その中には、神秘的な民族アート、先史時代のものから現代の作品まで、遠い過去からコンテンポラリーまで、あまり馴染みのない作品や、コーエン先生自身によるアート作品が含まれています。 作家の意図や制作方法について質問が出され、参加者間で推測し、共有されていきました。有名な作品であっても、参加者にとっては馴染みのない技術や材料が使われていることも多く、予備知識なしでは解釈が困難なものもありました。そのアートが創られた目的とは?その社会的な役割は?などについて、さまざまな意見交換が行われました。   休憩後、参加者はグループに分かれて実践的な課題に取り組みました。1時間で、2つのテーブルの間に、竹の棒、ゴムひも、カラーリボンを使って、1.2mの橋を架ける、というもの。 橋の強度はもちろんのこと、見た目の美しさも重要視されます。どのグループも紙に書いた橋の設計図をもとにディスカッションを開始し、しだいに材料の確認とソリューションのテストへと移っていきました。竹の棒の接合方法っを含め、ひとつのプロジェクトにも選択肢とバリエーションが出現。各グループは各タスクに集中し、分担して手早く作業を進めていきます。全グループとも時間内に完了し(ギリギリ、のところもあり…)、Cohen先生と全員で評価に取り組みました。異なる重さの本などを使って構造物の強さをテストし、最後は最も優れていると思うものに投票。さらに、異なるデザインの背景となった動機についてそれぞれのグループが紹介しました。深い洞察が隠れているものもあり、簡単には説明しにくいものも。この演習とディスカッションから得られた結論は、橋の技術的特徴と美観は別々に考えられがちでも、実際には深く絡み合っており、優勝したグループの橋を見る限り強度と美観の両方が優れていると多くの人が判断したということ。これは、どういうことなのか。  最後は「アート的であるとはどういうことか」を、「科学的であること」と照らし合わせて再び振り返りました。とくに「科学は合理的である」というとき、それはどういう意味なのか。ビジネスにおける「合理化」と、それはどう違うのか。アートに見つかる合理性とは?審美の基準はどこにあるのか?…と、議論は進んでいきます。私たちは、こうしてサイエンス×アート融合の探索の道を進んでいます。 HI 2022 活動期間:2022年10月~2023年4月 プログラム内容:対面とオンラインを柔軟に取り入れたセミナー、ワークショップ、ものづくり、実験、クリエイティブコミュニティ活動など。 参加企業によるグループプロジェクトの成果を公開する最終シンポジウムは、2023 年 4 月に予定されています。 手法・昨年のプログラムなど、さらなる情報が欲しい方はこちら: https://www.tse.ens.titech.ac.jp/~deepmode/csm/blog/未来を創るhybrid-innovation/お問い合わせは事務局へ: sugimoto.a.ac[@半角に変更してください]m.titech.ac.jp あるいは tokyotechxcsm@tse.ens.titech.ac.jp 過去のセッション1、セッション2の記事はこちらからご覧いただけます。 お問い合わせ先:tokyotechxcsm@tse.ens.titech.ac.jp The third session of our Hybrid Innovation programme for Japanese industry was held at Nohara Lab on 15th November 2022. Tokyo Tech’s Visiting Professor Dr. Nathan Cohen led the activities and…

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プロジェクトビジョン:フェーズ1 調査結果

この記事は野原研スタッフと学生による共同執筆であり、野原教授が日本語に翻訳しています。野原研とクーパービジョン・ジャパンのコラボレーションについては、こちらの記事もお読みください。 日本におけるコンタクトレンズ使用に関する調査研究  東京工業大学の野原研究室では、クーパービジョン・ジャパンと共同で、使い捨てコンタクトレンズ (CL) が環境・社会に与える影響とこれからのあり方について研究を進めています。本プロジェクトは、2022-23年後期のアート/デザインコンテストフェーズと、それにつながる基礎研究を行なう前期フェーズとで構成されています。ここでは第1フェーズの結果を報告し、このテーマに適した研究方法の開発と、10月に大学で開催された新著効報告イベント、および次フェーズの計画について説明します。 まず文献レビューでは、日本の一般的なリサイクル政策、CLの消費者行動、およびCLのブリスター包装(ポリプロピレン、ヒドロゲル、カートン)デザインに焦点を当てました。このレビューによって、国内および国際的な情報源から見つかるデータ間の不一致(取得方法やクオリティを含め)など、問題が浮き彫りになりました。必要なのはフェーズ2で私たちのデザイン提案のベースとなる、日本でのCL使用に関するベースラインレポートです。それを作るために、学生が提起した調査ポイントを組み込んでアンケート調査を作り、実施しました。その結果得られた定量的データは、この後で行なう定性的R&Dの基礎となっていきます。結果の一部を次に紹介します。 アンケート結果 ジャストシステムズ提供のインターネット調査サービス「FASTSK」を通じ、4問のスクリーニング調査と15問からなる本調査を実施。質問項目は、文献レビューによって提起された3主要分野を軸に設計しています。スクリーニング調査から2141件の回答を収集、うち2035件が有効。次の図は有効回答者の年齢と性別を示しており、バランスの取れた調査パネルであることを表しています。 回答者の約半数がコンタクトレンズを使用し、年齢のために使用をやめた人はわずか20%であるのに対し、約60%が週3日以上の高頻度でコンタクトレンズを着用し続けていることがわかります。人口の約30%が日常的にコンタクトレンズを使用していると推定すると、この集団に情報を伝え行動を変えさせる試みは、社会や環境に大きな影響を与える…と言えそうです。 本調査では (1)コンタクトレンズを使用したことがある、あるいは (2)現在コンタクトレンズを使用している819人 に配布し、450の回答を収集、そのうち447が有効。調査結果の主要ポイントにつき以下に概説します。 コンタクトレンズの使用と消費者行動 CLを長期間使用しているユーザは、より高い頻度で使用する傾向にあります。このことは一見当然のようですが、CLが生活に根付いた、日常的必需品であることをあらためて示しています。 使用について詳細に見ていくと、使い捨てCLのタイプごとに異なる習慣を持つユーザーグループがあることがわかります。1日使い捨てレンズのユーザー層は、(眼鏡はかけず)CLだけを高頻度で使用する人から、たまにCLだけ使う人まで、多様なグループで構成されています。一方、2週間以上の使い捨てCLのユーザーグループは比較的「CLだけ派」で、高頻度でのみ着用する人たちで構成されています。2週間の使い捨てと1か月の使い捨てを使用するユーザーの違いは、調査からは判断できず、ここはCooperVisionの専門家によるドメイン知識のインプットを期待しています。 またCLの購入に影響する要因については、若年層(特に学生)は、他の回答者より「環境・社会問題への企業の貢献」や「製品の外観やデザイン」に重点をおく傾向にあることが注目されています。 環境意識とリサイクル行動 回答者の環境意識やリサイクル行動に関する質問への回答を分析したところ、ほとんどの回答者が環境に配慮し、生活の中でなんらかの環境保全に取り組んでいることがわかりました。 しかし、CLプラスチック廃棄物のリサイクルに関しては、70%近くが燃えるゴミとして処分しています。また約50%がブリスター(プラスチックケース)についても燃えるゴミとして扱っており、理想的な処分方法が取られているとは言えません。企業や政府による政策や規制は特定の分野を取り上げることはなく、これは「特定の製品の顧客側から環境問題に貢献する方法」が不足していることを意味します。 公共の場、診療所、薬局などにリサイクルボックスがあれば確かに役に立つでしょう。しかしCL廃棄物のリサイクルに参画するよう、ユーザーを動機付けるには、さらに何らかのしかけが要ることが予想されます。 上記の探索的インサイトに基づいて、3グループの学生がさらに分析を行いました。 クーパービジョン・ジャパンおよび第三者へのプレゼンテーション 10月14日野原研究室で、朱心茹助教が分析したアンケート調査結果を、クーパービジョン・ジャパンチーム、渡辺光明氏(PROTOTYPE Inc.代表取締役)、坂物俊明氏(Navaプロダクツプロダクトデザイナー)、曽田暁氏(太田区産業振興課)に向けて発表し共有するイベントが開催されました。渡辺氏と坂本氏には、第2フェーズで学生をご指導いただきます。 グループ1 消費者行動、主にリサイクル意識と使用済みレンズ+ブリスターの廃棄方法に焦点を当てています。Covid19前後のCL使用方法の変化も、調査における1つの側面となりました。調査結果によると、ほとんどの消費者はレンズとブリスターを可燃またはプラスチックごみとして処分しています。使用済みのレンズやブリスターを収集ボックスに持ち込む人はほとんどいません。一方学生ユーザーは、環境問題により注意を払うCLブランドを選択することを好むようです。 本グループのメンバーは、顧客による収集ボックスの使用率が低い理由を検討しました。回収箱の場所に行くのが面倒なのか? あるいは使用済みレンズやケースのリサイクルについて知らないのか。この先のステップは、ユーザー使用後にそれらを簡便に収集できる方法を見つけ出すことです。当初のアイデアの一つに、「P2C」パッケージデザインを提案し、折り紙のように折りたたむことで美しさと楽しさを兼ね備えた収集しやすい容器に変え、顧客にリサイクルの過程を楽しんでもらいたい、というものもありました。 グループ2 日本のリサイクル政策と規制対象製品に着目します。研究課題の一つに、容器包装リサイクル法などについて、包装に記載を入れるとどうなるか、があります。特定の材料で容器やパッケージを作られていれば、その処分法については記載が求められます。何らかのサインがデザインに組み込まれている場合、リサイクル活動にどう影響するか? さらには、もっと根源的なクエスチョンもー「コンタクトレンズのない未来」を仮想的に想定し、それでも会社に利益をもたらすには、どうすればよいのか。企業には、環境への取り組みを示すことが社会から求められています。ブリスターパッケージの持続可能性に関する議論の、さらに基礎となる議論です。 アンケート調査の結果に基づき、学生たちは次のように考えています。まず参加者はふつう、たとえプラスチックの組成が明記されていても、パッケージを燃えるゴミとして処分します。つまりブリスターパッケージ上の記号は、リサイクル行動に影響を与えません。パッケージより、ゴミ集積所の方に焦点を移すべきでしょう。第二に、若い学生などは環境問題への意識が高い傾向にあり、パッケージをゴミ集積所に持って行くだけの心意気があります。彼らは「コンタクトレンズなしの将来」を想定する会社を選ぶかもしれないのです。次のステップでは、業界が生み出す廃棄物の量に関するデータを、視覚化する方法について検討します。 グループ 3 とくに日本のCL使用状況に関心を寄せています。文献レビューから、次の2点に着目しました:CLへのアクセスが容易になるほど、適切に使用が減っていることと、使用後の取り扱い方に対する認識と関心の欠如、です。これらの調査結果からグループ3は、パッケージデザインや企業行動アプローチから、消費者の意識・行動をどのように改善できるか、に興味を持ちました。そこから次の研究課題を設定しています: パッケージに環境への懸念事項を伝えるデザインを組み込んだ場合、CL消費者の行動はどのように変化するか? 2. 製品の「ウィークポイント」を消費者に伝えることは、会社に利益をもたらすか? 「環境・社会問題への配慮」が、消費者のメーカー・ブランド選びに影響を与える可能性があるという調査結果から、第2フェーズのアプローチを考案しています。CLによって引き起こされ得る社会的および環境的問題(たとえば目の損傷、プラスチック問題など)を「あえて伝える」ことが、消費者行動にどう役立つか、に取り組みます。 次フェーズへ 10月に実施した報告会では、研究課題への答えとアイデアに基づきR&Dに挑むことで合意しました。11月には、PROTOTYPE Inc.のチームにご指導をいただき、最初のスケッチを作成するデザイン手法を学びます。12月には再び関係者が一堂に会し、2回目の進捗報告会議を行います。第4クオーター中に東工大で、そしてPROTOTYPE Inc.のサポートをいただきながらデザインプロトタイプを開発していきます。2月に完成、2023年3月に審査を予定。3月初旬には、東京都心の渋谷スクランブル内の渋谷QWSにてで公開イベントを開催します。学生によるプロポーザル展示や、クーパービジョン・ジャパンによる優秀デザインの表彰式などを行う予定です。 プロジェクトビジョン2022の詳細については、↓過去の投稿(日本語・英語)もご参照ください。 プロジェクト・ビジョン2022@野原研、始動。 プロジェクトビジョン:狙いを定める~適切な問いはどこに? Project Vision: research results from Phase 1 This…

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