野原研究室
◆「翻訳」をキーワードにいろいろな研究をしています。ベースになるのは翻訳学(Translation Studies)。それは言語学、記号論、コミュニケーション論、エスノグラフィー、哲学、アートなどが多彩に関わる学際分野です。
◆相手がその言葉を知らないのに、ずっと叫んでいたらヘンな人ですね。人間は相手と状況に合わせてものごとを「言い替える」ことができるレアな生き物です。逆に、あれって実はこういう意味なんじゃないかな、と「読み替える」想像力も持っている。錆びついていなければ。
◆たとえば科学技術情報を社会とシェアするには、たくさんの「翻訳」が必要です。クリエイティブなサイエンスコミュニケーションを転がしていくと、もとの情報を超えた新しい解釈が見えてくることもある。「翻訳」が原文に新しい光を当てることもあるわけです。シェイクスピアを日本語で読んでみるときのように。
◆翻訳技法のひとつに「アート」があります。アートとは、問う技法。
◆アーティスト、デザイナー、理工系研究者、編集者、美大、博物館、企業…などとのカオスなネットワークを駆使し、サイエンス/テクノロジーXアート/デザインの出会いと融合を創出しています。まだ見ぬハイブリッドな思考と知を目指して。野原研は、インターフェイスです。
◆研究室プロジェクト:
・10年後の東京、ひとは何を着ているかー実存ウェアラブル考案
ロンドン芸大セントマとのコラボレーション
・高齢者の身体行動とコミュニケーション
企業共同研究
・教えてくれない機械翻訳
企業研究費
・ロボットのある日常
所属学生は、個人のやりたい研究の他、上のどれかに加わって共同研究もします。オリジナルな感性、歓迎です。