JSPSDフィールドトリップ報告 生徒M.H.さん

JSPSDフィールドトリップ報告

JSPSDで実施した広島、高松、豊島、京都、大垣へのフィールドトリップ(6月4日~10日)の報告を参加した生徒の皆さんに書いていただきました。

以下、生徒M.H.さんの報告です。


この度僕は、ジョージア工科大学の学生とともにJSPSDの一環で、6月4日から6月10日の一週間で日本各地を回るField Tripに行ってきた。この一週間で回った主な都市は、広島、豊島(香川県)、京都、大垣(岐阜県)の4つである。以下にこの一週間を通じて、このプログラムにおいてどのような成果を得たかを述べる。

第一の成果として挙げられるのは、日本という国の包括的な理解を深めることができたという点である。長年日本に住んでいる身としては、自分の住んでいない地域であっても、テレビや、友達や家族の話などから、そういった地域に関する情報に触れる機会は、たくさんではないにしても外国人よりはあったので、何となく日本について知っている気になっていた。しかし、今回様々な都市を巡って、いろいろなものを見聞きして、自分の地方都市に対する認識が甘かったことが分かった。その都市を理解するには、ただそこに関する文献や情報を調べるだけではダメで、実際に現地に赴いて調査をしなければいけないということを再認識できた。今回はあまり行わなかったが、現地に住む住民にヒアリングをすることも大事だと思った。

第二の成果としては、ジョージア工科大学の学生が日本の現状について理解することを助けられたことが挙げられる。それを一番実感できたのは、豊島での活動のとき(3日目)である。豊島では、違法に遺棄された産業廃棄物の歴史や現状、それらの処理方法についての説明を受けた。処理方法については豊島の方が英語でのビデオを用意していただけたが、そのほかの説明は、日本語でされたので、僕ら日本人で通訳をして、彼らが理解するのを助けてあげなければならなかった。かなり大変だったが、これを通じて英語力の向上を感じられた。これによって彼らは豊島についてよく理解してくれて、豊島の方の説明に対し積極的に質問してくれた。彼らのほとんどは日本に来るのは初めてで、日本にはどういう文化や常識があるのかをほとんど知らないので、もし彼らだけでこのField Tripをしていたら、ここまで理解が進むことはなかったと思う。そういった意味でもこのField Tripに参加したことは非常に有意義であったと感じた。

以上の二点をもって、今回の報告とする。