JSPSDフィールドトリップ報告 生徒U.R.さん

JSPSDフィールドトリップ報告

JSPSDで実施した広島、高松、豊島、京都、大垣へのフィールドトリップ(6月4日~10日)の報告を参加した生徒の皆さんに書いていただきました。

以下、生徒U.R.さんの報告です。


6月4日から6月10日の6泊7日でJSPSDのフィールドトリップに行き、「持続可能な発展」ついて考え、情報収集を行った。7日間で広島、高松、豊島、京都、大垣を訪問した。

広島では平和記念公園を訪れ、戦争と平和について考えた。2度とこの悲劇が繰り返されないためにこの記憶をしっかりと刻んで平和のために自分ができることをしていく必要があると再確認した。また、戦争はその国が貧しいとき、あるいは経済的に厳しいといったようにその国が脆弱な時に発生しやすい。国の社会や経済の安定には持続可能な発展が不可欠である。そのため持続可能な発展は最終的には世界平和につながるのだと確信した。

豊島では不法投棄された産業廃棄物の山があった場所を見学し、お話を聞いた。お話の後のディスカッションの中で、ゴミの焼却処理と埋め立て式ゴミ処理のどちらが良いのかという話題になった。いままでは焼却処理の方がごみの堆積を小さくできるので土地がない東京にはふさわしい方法で、廃棄物からの汚染水の問題もないので、焼却処理は最も良い方法だと信じていた。しかし、欧米では早い段階からダイオキシンの発生を防ぐため焼却処理を減らそうとする取り組みが行われており、日本ではダイオキシンの検査の日だけ、空焚きを行ってゴミを少しづつ入れてなんとか検査をクリアするという事実を知って持続可能な発展を考えるうえで、本当に焼却処理は環境に悪影響を及ぼしていないのかきちんと考察する必要かあると感じた。

京都ではジョージア工科大学の学生と寺院を訪れた。どこに行っても英語表記があるので外国人観光客にも旅行しやすいと感じたが、一方で英語を話せる人はそれほど多くなく、ジョージア工科大学の学生が戸惑っている場面がよくあった。これから日本が訪日外国人4000万人を目指していくうえで、英語教育にもっと力を入れるべきだと感じた。

大垣では現地の高校生と交流し、住んでいる人が実際感じている町の良さ、不便さや問題について意見を聞くことができ、グループワークの課題の解決に必要な情報を収集することができた。また、大垣の街中を実際に歩くことで、駅周辺の商店街はシャッターが閉まっているお店が多く、賑わいが失われてしまっているということを肌で感じることができた。

この7日間で先進国日本のもつ問題や、持続可能な発展の重要性について気づき、ディスカッションに必要な情報を手に入れることができ、とても有意義なものとなった。