持続可能な開発に携わる概念

2018/5/30

Adjo Kennedy 教授によるの意思決定のプロセスについての講義。

例えば、ジョージア工科大学の学生がこのプログラムの間、住む場所を決める際、
東工大からの距離
-家賃
-部屋の大きさ
-家具付きかどうか
など、様々な基準を考慮し、それぞれの優先順位を踏まえ、意思決定を行います。ある人は距離をより重視し、ある人は家賃をより重視します。持続可能な開発を進める中で、環境、社会、経済、(トリプルボトムラインより)など様々な基準がある中、それらを考慮し、決断を出す必要があります。この講義では、学生たちは、多属性効用理論 (Multi-attribute Utility Theory)について、及び、様々な基準のデータを規準化(Normalize)する方法を学びました。その後、グループに分かれ、習った方法の演習問題にも取り組みました。

写真 グループに分かれ、問題に取り組む様子

参考: 昨年度(2017年)のKennedy教授の講義
http://www.tse.ens.titech.ac.jp/~jspsd/decisionmaking/

 

Brian Woodall 教授による持続可能な開発とそれに携わる概念・理論についての講義。

1.近代化論(Modernization and Development (Systems) Theory)
2.文化論(Cultural Theory)
3.世界システム論(巨視的歴史理論)(World Systems Theory / Neo-Marxism)
4.合理理論 (Rational Theory)
5.制度理論 (Institutional Theory)

について、それぞれ、主に日本とアメリカ注目しつつも、様々な国を例に学びました。文化論では、持続可能な開発促進において日本とアメリカ、それぞれの文化の良いところは何かについても話し合いました。その一つに、日本は何かを変える時に時間がかかり、何かと難しいですが、アメリカでは比較的に受け入れられやすいという点が指摘されました。Woodall教授はその例に、日本語で “aweful”という単語は “大変”と書き、この “大変”という言葉は “大きい(big)”、”変わる(change)” から出来ている事を紹介しました。文化について、どれが正しいという事ではなく、様々な例を用いながら、学生たちには、特にこの多文化なサマープログラムの環境を生かして、様々なことを考え、吸収してほしいとWoodall教授は学生達に伝えていました。

写真 Woodall教授による講義の様子

記録:庄司 (Kanaha Shoji)
2018年5月ジョージア工科大学、環境工学部を卒業。この度、JSPSD2018の研究員を担当。