首都高速道路株式会社の交通管制システム見学

本日は、永田町にある首都高速道路株式会社(以下、首都高速)の交通管制システムの見学に行きました。

まず、首都高速の職員の方に、ビデオ上映とともに首都高速の業務内容や施設の概要を説明いただき、その後、首都高速の各所に設置されているセンサーによる情報の収集・処理・提供がどう行われているのか説明をしていただきました。ビデオ解説および質疑応答のあとには、道路パトロールカーや首都高速バイクを実際に見る機会もありました。

案内頂いた交通管制室には、大型のディスプレイが設置され、首都高速の道路網の交通状況、渋滞状況が一目でわかるように表示されていました。ディスプレイには様々な情報が表示され、記号や色をうまく使い分ける事で、情報を把握しやすくしているそうです。この交通網で提供している情報は、車両感知器などを含めた膨大な情報をコンピュータで処理し、道路網それぞれの場所における1分ごとの状況をこのディスプレイに反映させているそうです。その交通網地図の両端にはテレビカメラの映像が映し出されていて、交通管制員の方はそれらを使って、交通網に表示されている情報の確認や、問題が起きた時の素早い対処の為の現状把握を行っているとのことでした。

サステナビリティを考えていく中で、鉄道や高速道路は公共性の高い交通機関として、類似した役割や異なる役割を果たしています。そして、それぞれにあった運営、維持管理が必要です。安全性の確保、事故への迅速な対応のために道路網におけるきめ細かい情報収集・処理、そしてドライバーへの情報提供などが、首都高速の機関としての持続性を支えているようです。

朝倉教授の講義で解説頂いた交通分析が、まさに首都高速で実践されていることもわかりました。

首都高速交通管制システムの皆さん、ありがとうございました。