グループワーク:フィールドワークの様子・緑が丘エリア

2017/07/19 Wednesday

 

本日の全体の流れ:

本日は東京工業大学とその周辺地域の持続可能な開発を考えるグループワークでした。今回は緑が丘エリアのグループのフィールドワークに同行しました。

本日のグループワーク:

緑が丘エリアを担当するグループでは、担当エリアでインタビューをするためにフィールドワークへ出かけました。まずは、緑が丘駅で集合し、そこから商店街のほうへ向けてみんなで歩きました。駅では音声案内が付いている案内板があり、生徒たちはそれをビデオに撮っていました。

高架下を抜けて住宅地を歩いていると、箒で店の前を掃除している男性に出会いました。インタビューと録音、録画をお願いしてみると、快く引き受けてくださいました。インタビューは東京工業大学の生徒と、ジョージア工科大学に留学中の日本語が堪能な生徒が行いました。質問内容は、この地区の好きなところ、改善してほしいところ、東京工業大学との関わりなどについてでした。この男性はレストランを経営しており、東京工業大学の生徒もお店に訪れているそうです。

インタビューは無事に終わり、住宅街をさらに歩いていきました。最初のインタビューをうけて、今後の録音と録画の分担を生徒たちで考えていました。

商店街に着くと、図書館、服屋、鍵屋、中華屋などをのぞいてみましたが、なかなか話しかけられなかったり、断られたりして調査はスムーズにいきません。そこで、外で作業をしていた材木屋の男性(御年77歳とのことでした)に声をかけてみると、快く依頼を受けてくださいました。事務所におじゃまして、お話を伺いました。この材木屋は今年で約70年目だそうで、もともと自由が丘のほうにあったそうですが道が細くなり車が入らなくなった為、35年ほど前にこちらに移ってきたとのことでした。大工さんの数も減っており、材木屋の需要も少なくなっているので「そろそろやめようかな」ともおっしゃっていました。インタビューの途中では、自由が丘周辺の再開発についての資料も見せてくださり、とても丁寧に質問に答えてくださいました。

お礼を言って材木屋を出ると、皆でスーパーマーケットへ入りました。ずっと暑い中を歩いてきたので、各々飲み物やパンを買っていました。

その後、服屋に入りインタビューを依頼すると店名を出さなければ大丈夫とのことで引き受けてくださいました。店内には鞄がたくさんあったので、生徒たちは楽しそうに見ていました。

次に電気屋に入り交渉しましたが、この地区に来て日が浅いとのことでインタビューはできませんでした。しかし、その後に依頼した服屋ではインタビューを引き受けてくださいました。日本語を話さない生徒たちも携帯で録画をしたりして参加していました。もちろん、お店を出る時はThank you! とお礼を言っていました。

その次は植物を売るお店へ入り、インタビューをしました。5月に新しく開店したお店で、男性がインタビューに応じてくださいました。この男性のお兄さんが東京工業大学の卒業生とのことでした。大学と意外なところで繋がりがあることに驚きました。

その後には、畳屋の女性がインタビューに応じてくださいました。このお店は畳のショールームになっており、井草、様々な種類の畳、様々な畳のへりなどたくさんの畳製品を見ることができます。裏側にある畳を作る工場まで見せていただき、説明をしてくださいました。このお店には、ドイツ、ブルガリア、フランスなど様々な国の人々が畳を買いにくるようで、世界各国のお客さんとの写真も見せてくださいました。冷たい緑茶と緑茶の飴までいただき、生徒たちは大変感謝していました。このお店では月に一回お茶会も開催しているそうで、畳の普及のために様々な取り組みをされていることが分かりました。

インタビューに答えてくださった女性は40年ほど前に滋賀県からお嫁に来られたそうで、そのころには周囲には何もなかったといいます。現在ではヤマダ電機になっているところも、昔は駐車場だったそうです。長くこの地域に住んでいる方からのお話しは大変貴重ですね。

インタビューの終わりには、商店街のスタンプラリーの紙や畳の切れ端、畳でつくった小物などたくさんプレゼントしてくださいました。生徒たちも各々お土産に畳の製品を購入していました。非常に興味深いお話しが聞けたことに生徒たちも満足しているようでした。

今回のフィールドワークでは、様々な人々のお話を伺うことができました。インタビューに応じてくださった方々には深く感謝いたします。生徒たちも暑いなかよく頑張りました。