グループワーク:東京工業大学と周辺地域との関係性

2017/07/18 Tuesday

本日の全体の流れ:

本日はレクチャーは無く、東京工業大学と周辺地域の持続可能な開発を考えるグループワークをしました。本日は、プロジェクトプランとマップの提出期限です。

 

グループワーク:

本日は講義の全ての時間がグループワークに充てられました。生徒たちは各々の調査結果を持ち寄ったりして、課題に取り組んでいました。

北千束を担当するグループでは、商店街で初めに見かけた花屋で質問用紙を渡して回答してもらっていました。基本的な質問を10問挙げていました。最初に英語で書いた後Google Translationを使って日本語に直したそうです。インタビューの仕方も、翻訳アプリなどを使えば可能性が広がりますね。

Woodall先生とVince先生は各グループを回って質問を受けたりアドバイスをしたりしていました。あるグループでは、担当地区が既に整備されており、福祉施設もあり、商店街もあり、特に目立った問題が公共のGreen Spaceが無いことぐらいであることを困難として挙げていました。この地区に東京工業大学が技術的に、Interestingなかたちでどのように関与できるのかということを焦点に考えていきたいとのことでした。

一見とっつきにくい特徴の地区だからこそ、思いもかけないかたちで東京工業大学との関係が結べるかもしれません。

大岡山エリアのグループでは、担当地区の周りを歩きながら携帯で撮影した映像を作っていました。キャンパス内から外へ出てスーパーマーケットの内部まで通過しており、非常に面白い映像になっていました。撮影中誰かに話しかけられたことはなかったそうですが、何人かには見られたりしたようです。なかなか勇気のいる調査であったと思います。このグループで挙がった質問は、東京工業大学とコミュニティの繋がりがなぜ薄いのか、ということでした。これを受けてWoodall先生は、日本の大学にはしばしば「立ち入り禁止」の看板がありますが、東京工業大学には無いことを指摘されていました。その点では東京工業大学は学外の人をあからさまに排除しているわけではないといえます。Woodall先生はインタビュー結果から分かる周囲の人々の東京工業大学への印象はどうかと質問されました。生徒は、特に否定的でもないが特に肯定的でもない回答が多かったと答えていました。特に商店街などでは、昔は学生が買い物に来ていたという’Good Old Days’な語りも得られたそうで、地域の人にとってコミュニティと大学との繋がりはもしかしたら薄くなってきているのかもしれません。