5月29日(月)からJSPSDが始まります!

5月29日(月)から、ジョージア工科大学(GT)と東工大の連携プログラムであるJapan Summer Program in Sustainable Development (JSPSD)がついに始まります。

振り返れば、本プログラムのGT側の担当教員であるBrian Woodall先生とお会いしたのが、2014年7月25日(金)に東工大の本館で開催された、当時本学に招聘教員として滞在するために来日したWoodall先生ご夫妻の歓迎会の時でした。その後、お互いにフルブライト奨学金の恩恵をうけたフルブライターとしての共通的接点を知ったり、また、研究の関心やその他いろいろな話題について話があい(ウマがあい)、食事をしながら、あるいはコーヒーを飲みながら話をしていました。そうした中で、ある意味自然発生的に、何か一緒に教育プログラムを実施できると面白いね、それをきっかけに研究も一緒にできるといいね、といった流れになりました。そして、離れた国の、異なる教育システムや運営システムを持つ2つの大学の強みをお互いに生かしつつ、両大学の学生がともに学び合う機会を作り、そして2015年に採択された持続的開発目標(SDGs)を強く意識しながら、日本で持続的開発、特に都市に関わる様々な持続性の問題を検討し学ぶプログラムとして、今回のJSPSDが立案されました。

このJSPSDは基本的に、GTの夏季海外プログラムとして実施されるものであり、提供される講義(4科目)はすべてGT側の教員が中心となって、英語で開講されます(私も部分的に貢献する予定です。多彩なゲストスピーカーも予定しています)。融合理工学系では、英語をツールと捉えつつ、専門科目などを英語で積極的に学ぶことを強く推奨していますが、このJSPSDが本学の学生にとって英語で学ぶ意欲を高める良い機会となることを願っています。

指摘するまでもなく、今回、JSPSDを開始するために、これまでBrian Woodall先生が担ってきた様々な調整業務や苦労は、簡単には言葉で説明できないほど、大変だったに違いありません。過去、およそ2年間にわたり、Brian Woodall先生と私の間で幸運にも徐々に培うことができた相互の信頼関係を基に、多くの検討課題を一つ一つクリアにしながら、これまでの連携して準備を行うことができたことを本当にありがたく思い、そしてWoodall先生にはただただ感謝するばかりです。この2年間においては、Brian Woodall先生は本学に何度か訪問してくださり、あるいは、私阿部も、本学の水本副学長とご一緒に2015年の11月にジョージア工科大学を訪問し、JSPSDの立ち上げにむけて、バーサロー副学長を初め、関係する先生方にもお会いする機会に恵まれました。

また、今回、Brian Woodall先生のビジョンやプログラム計画に賛同し、このJSPSDのために来日・来学するGTの他の先生方、具体的にはAdjo Amekudzi-Kennedy先生, Wendy Newstetter先生、Jennifer Hirsch先生,そしてVince Pedicino氏には深く感謝する次第です(なんと豪華なことか!)。

しかし、連携プログラムを始めることは大変でも、一度始まれば、始まりは単なる通過点にすぎません。JSPSDの真価が問われるのはこれからです。実際に初めてみないとわからないことが多数あるでしょう。そうしたことはむしろ当然というある種の達観した認識と、何事にも前向きに知的好奇心を常に強くもって、これから始まるJSPSDの実施・運営を東工大側の教員として担当していきたいと思います。

東工大側においても、このJSPSD実現のために、多くの先生方やスタッフの方々のご支援とご理解があって、ようやくプログラムを開始する段階となりました。皆様に感謝しつつ、そのご期待に応えらえるようにプログラムの実施運営に臨みたいと思います。どうか、引き続き、ご支援・ご協力のほど、お願い申し上げます。

阿部 (融合理工学系・JSPSD東工大側担当教員)