JR東日本 施設見学

本日は、大井町にある東日本旅客鉄道株式会社(以下、JR東日本)の東京総合車両センターを、特別に見学させていただきました。

車両センター内の見学中には、

-運行によって磨耗する車輪の取り外し、取り付け、そして削られる様子
-電車の車体が専用の特殊車両によって構内を移動している様子
-パンタグラフ部品を調整し、点検している様子
-ミシンを使い、ひとつひとつ手作業で電車の椅子のカバーをクッションにつけている様子

などを実際に間近で拝見することができました。いずれも経験を必要とする職人的な仕事であると同時に、常に細心の注意を必要とする繊細な作業だとの印象を受けました。

見学中に3時のチャイムがなりました。Watkins教授を含め、一緒に回っていたGT生は、何事かと驚いていました。このチャイムは、休憩時間の合図らしく、(まさに3時のおやつを知らせる鐘のようです)、職員の方が休憩している様子をうかがう事も出来ました。東工大の大岡山キャンパスでも、午後5時になると近隣の小学校から音楽が流れ、GT教員が「あの音楽は何を意味するのか」という質問がありましたが(子供達に、「家に帰りましょう」という合図ですね)、音楽やチャイムをつうじて多くの人々に通知する仕組みは、デジタル化された現代社会でもまだ現役です。

先日のWatkins教授の講義で、交通システムを使いやすいものとする7つの要求 (7 Demands of useful Service) が紹介されましたが、今日の見学は、その中の一つである「信頼性」の面をより学べたのではないかと思います。

メガシティである東京のサステナビリティを考えるにあたって、公共性の高い、そして信頼性の高い移動手段を提供しているJR東日本は重要な役割を果たしています。GT学生も東工大の学生も、鉄道車両が様々な側面から慎重に計測され、細心の注意をもってメインテナンスが行われる様子を実際に見学し、日常において当たり前のように運行されている鉄道システムは、多くの人々の支えと貢献、さらには経験や知恵があって初めて実現していることを理解できたと思います。

 


写真 東京総合車両センターにて

 

JR東日本東京総合車両センターの皆様および国際事業本部の皆様、この度は誠にありがとうございました。