Slide 1
Tokyo Tech + University of the Arts London
STADHI Satellite Lab

Research at the Crossover of
Science and Technology and Art and Design

Slide 2
Research Methods
Transdisciplinarity at the core

Our hybrid methodologies valorise uncertainty and productive divergence as part of the knowledge making process.

Slide 3
Science & Engineering + Art & Design
Hybrid Innovation

We conduct research across disciplines and analyse the process of hybridisation to develop ever more innovative methodologies

previous arrow
next arrow

Hacking

A form of knowledge production that emerges from the experimental and open-ended engagement of two or more different disciplines.

Using strategies such as material experimentation, and speculation by design, and a good dose of curiosity, hacking is a form of practical and conceptual inquiry that can prompt interesting, valuable and novel questions. We are interested in hacking across science and technology and art and design, for instance when art and design practitioners engage with the scientific and technological research presented by scientists, and articulate the cultural, ethical and philosophical dimensions through practical exploratory interventions. Broadly, we frame hacking as the quintessential transdisciplinary endeavour, driven by an exploratory and playful ethos with the purpose to enrich, amplify, modify (and also contest) existent bodies of knowledge. Hacking offers multiple boundary-crossing opportunities and challenges across specialist know-hows, settings (the studio / the lab); tacit knowledge, procedures and protocols; fiction and reality. As a mode of knowledge production hacking operates in liminal zones where science and technology approaches, methods, and conceptual frameworks encounter art and design approaches, methods, and conceptual frameworks. In this sense, then, hacking becomes a way to both facilitate the encounter and the mutual understanding between different disciplines, while at the same time raising new questions and leading to new potential lines of inquiry.

Hybrid

The coming together of different components to create something else, something new, something that did not exist prior to their encounter and the blurring the boundaries.

The objective is not to erase differences, nor to negate divergence. On the contrary, taken as a situated, partial and never neutral rhetorical device the hybrid celebrates what each component has to offer, and the epistemological challenge of not fully knowing what the outcome of their encounter might be. In this sense the hybrid embodies ways to valorize uncertainty and productive divergence as part of the knowledge making process. The hybrid is both an evocative image and a cultural trope that illustrates the potential of contamination, blurring of boundaries, and creative mixing. It has particular traction in helping us imagine the meaning of the notion of “human” in light of posthuman, other-than-human and more-than-human theories. While broadly the hybrid coalesces ontological questions about the living and the non-living, it can be taken as an eloquent metaphor for how changes instigated by technology have continuously redesigned what it means to be human in relation to, and often in opposition to, machines. The intention is to use the hybrid as a critical lens to operate in the boundary space between disciplines, across practices, defying taxonomies and labels, and resisting the reduction of imagination.

Our latest blogs on Research

2022 年度サイエンス/テクノロジー&アート/デザイン活動報告2:アルスエレクトロニカ・フェスティバル学生派遣

前回の記事に引き続き、2022 年度サイエンス/テクノロジー&アート/デザイン活動を報告します。 東工大基金の助成を受けて、2022年9月4日〜12日に、アルスエレクトロニカ・フェスティバル(Ars Electronica Festival)への学生派遣が実現しました。アルスエレクトロニカ・フェスティバルは、オーストリアのリンツで1979年より開催されている芸術・先端技術・文化の祭典で、メディアアートに関する世界的なイベントです。コロナウイルスの影響でオンラインとオンサイトのハイブリッド開催が2年続きましたが、2022年は3年ぶりにオンサイトでの開催となりました。今回の学生派遣は、野原研研究員の鹿又亘平さん(当時、文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業でアルスエレクトロニカの研修プログラムに参加中)の協力により実現しました。 2022年のアルスエレクトロニカ・フェスティバル(以下アルス)のテーマは「Welcome to Planet B: A different life is possible. But how?」。環境問題が深刻化する世界において、この地球上での生活はどうあるべきなのか。私たちはどのような行動をとり、どのような結果を受け入れなければならないのか。私たちはイノベーションとは技術やシステム、プロセス、最適化、合理化、利益の増大に関連するものという考え方から脱却し、人類自身を再発明する必要があるのではないか。サイエンス/テクノロジー&アート/デザインを通して、このような問いを投げかけ、答えを探る時空間がリンツに生まれていました。 環境・社会理工学院融合理工学系で学ぶ野原研究室の大学院生6名(博士課程2名、修士課程4名)がこのプログラムに参加しました。そのうち、修士課程1名を除く5名がコンセプト・デザイニングに受講生またはTAとして参加していた学生です。異分野・異文化コミュニケーションによりコンセプトと造形を練り上げた経験を経て、学生たちはアルスをどのように見たのでしょうか。訪問レポートを要約してご紹介します。 プログラム参加学生と鹿又氏 科学技術、芸術、社会の結びつき アルスを訪れてみると、どの展示もプログラムも科学技術と結びついた芸術と社会の重要性を訴えていた。私たちは科学技術なしでは生きていけないが、技術ではなく社会やコミュニティが中心にあり、芸術が主体的な行動を促進する。これには、芸術という表現形式を通して社会の科学技術に対する理解を確かなものにするということも含まれる。 その一例が、Ars Electronica FuturelabによるNeural Network Trainingという作品である。急速な進化を遂げており、私たちの生活に目に見える変化をもたらしているAI技術であるが、その浸透度合いに反して、AIという言葉の裏で一体何が起こっているのかを理解する人は少ない。この作品は、可視化とインタラクションを通して、AI(特に深層学習)の基礎的なアルゴリズムであるCNN(Convolutional Neural Network)の仕組みを提示したものである。大きなスクリーンが並び、それぞれのスクリーンに画像解析の順番が映し出されることで、AIのインプットからアウトプットまでをたどることができる。来場者はカメラの前に物を置いてCNNアルゴリズムと対話し、時には弱点に気づいたり、AIをハックする楽しさを味わったりすることができる。このような体験を通してはじめて、AIというおぼろげな輪郭を持つ概念が、確かな手触りを持つ実体として像を結ぶのではないだろうか。 そして、このような取り組みの積み重ねによって、民主主義社会において科学技術を批判的に議論する土壌が培われていくのではないだろうか。 Neural Network Training (Credits: Daichi Tezuka) 議論のための開かれた空間 個別の展示とプログラムも印象深かったが、最も心を惹かれたのは、アルスには議論のための空間が提供され、その雰囲気が作られていたことだ。日本では人前で議論を始めることが難しいと感じることがある。普段の会話と議論は違うはずなのに、意見の違いで関係が壊れてしまうのではないかと心配になる(Bi0film.netという作品のワークショップでこのことを話した)。 Bi0film (Credits: Jung Hsu) アルスでは異なる空間が作られていた。戦争や政治的弾圧、気候変動やフェミニズムに関する展示や演奏は芸術の形式をとることで、その事実を人々に訴える力があった。例えば、ウクライナの音楽家による音楽作品Lullaby for Mariupolは、ロシア軍によるマリウポリ攻撃の衛星映像とその情景に対応した音で構成されている。苦しみ、痛み、不正、残虐性が可視化、可聴化、可触化することで、私たちはこれらの概念的な事実を認識し、共感することができる。 このような作品や演奏を前に、人々は議論を呼ぶような会話を頻繁にしていた。私はそこに、アートとテクノロジーが虐げられた人々の声に応え、世界を変える可能性を見出した。 異分野コミュニケーションと責任あるイノベーション デザインの学生として過ごした6年間の経験から、デザイナーには社会の問題を解決する責任がある一方で、社会課題はあまりにも複雑であり一つのデザイン案で変えられることはあまりにも少ないと考えていた。博士課程に進学してからは別の角度――問題解決ではなく、意見交換、知識生成、行動のためのスペキュラティブな側面――からデザインを考えるようになったが、最先端の技術を使って社会・文化規範を問い直し、再構築することを目的とするスペキュラティブデザインの分野を眺めても、壮大なプロジェクトに圧倒されるばかりで、自分の研究に応用できるようなものを見つけることは難しかった。 ところが、アルスでアート作品に没頭し、見て、聞いて、議論した1週間の後に、ついに何かが見えてきたような気がした。それは、紙を使って織り機の仕組みを体験できるワークショップ(Weaving as Material Calculus)、体のパーツの形がランダムに印刷されたシールを作るスロットマシーン(BODIE:S)、体液を使って作物を育てるシステム(TerraPort)などの形で現れた。 異分野間の対話を通して日常的な問題に気づき、身近な技術を使ってアート表現に結実させる、そのような営みの終点に現実的な問題に向き合った責任あるイノベーションがあることが、さまざまな作品とその作者との議論を通して、実感できるようになった。アート、デザイン、サイエンス、テクノロジーを別個のものとして定義することを一旦諦め、日常生活の端々に見られるようにそれらを全体として捉えて異分野コミュニケーションを進めることが、私の研究の第一歩となるかもしれない。 Weaving as Material Calculus (Credits:…

Continue Reading 2022 年度サイエンス/テクノロジー&アート/デザイン活動報告2:アルスエレクトロニカ・フェスティバル学生派遣

2022 年度サイエンス/テクノロジー&アート/デザイン活動報告1: コンセプト・デザイニング

2022 年度は新型コロナウイルスの流行が徐々に落ち着き、対面での活動に少しずつ活気が戻ってきた一年でした。この記事と次の記事では、2022 年度に環境・社会理工学院において超学際を推進する融合理工学系で、 野原研究室が主体となって取り組んだサイエンス/テクノロジー&アート/デザインに関する 2 つの教育活動をご紹介します。 東京工業大学×武蔵野美術大学合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング」 2022 年 7 月 25 日〜30 日に、東京工業大学と武蔵野美術大学(以下武蔵美)の合同ワークショップ「コンセプト・デザイニング」が開催されました。2011 年にスタートしたこのワークショップは東工大では集中講義(地球環境共創コース専門科目)として開講されおり、他コースからの希望者も多く毎年履修に抽選が必要となる人気講義です。6 日間のワークショップでは、東工大生と武蔵美生がチームを組み、出されたお題から造形物を制作します。お題の解釈から造形物の制作まで、アプローチは無数にあり、絶対的な正解はありません。思考や文化が異なる(かもしれない)東工大生と美大生がお互いの専門性を提供しあうことで、サイエンス/テクノロジーとアート/デザインを融合させながら創造性を発揮し、最終的に一つの作品を生み出します。この過程でチームメンバーそれぞれがコミュニケーションの楽しさや難しさに向き合い、多角的にテーマ/コミュニケーション/プロセスを体験できることがこのワークショップの醍醐味です。 新型コロナウイルスの影響で 3 年ぶり 11 回目の開催となった 2022 年度の講義には、東工大生 13 名と武蔵美生 11 名が参加しました。両校の学生は 5 つのチームに均等に振り分けられ、そのうち 1 つは英語でコミュニケーションを行うグローバルチームでした。 今回のお題は「ふる ふれる」。例年、「想いが伝わるラブレター」「オトナとコドモ」「くりかえす」「ながいもの」「恋」「鏡」「右 左」など、なんとも掴みどころのない、禅問答のようなお題が出されるのもこのワークショップの特徴です。 今年のお題は「ふる ふれる」 日付内容7 月 25 日講義「デザイン思考」(武蔵野美術大学 古堅真彦教授)講義「『他とふれる』ところでコミュニケーションをずらす」(東京工業大学 野原佳代子教授)お題発表7 月 26 日講義「美術的思考?」(武蔵野美術大学 袴田京太朗教授)講義「カーボンニュートラルと鉄鋼」(東京工業大学 須佐匡裕教授)グループディスカッション7 月 27 日DNP 見学グループディスカッション7 月 28 日中間発表会グループディスカッション・制作7 月…

Continue Reading 2022 年度サイエンス/テクノロジー&アート/デザイン活動報告1: コンセプト・デザイニング