「じぶんフォント」のウェブサイトに、書体の読みやすさに関するウェブ調査の結果が公開されました。今回の調査から、参加者のうち約40%が「じぶんフォント」を最も読みやすいと感じることが分かりました。また、読み書きの特性に応じて読みやすい書体が変化する可能性が示されました。
調査方法 | 「じぶんフォント」公式サイトでの無記名調査 |
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調査内容 |
① 書体の主観的な読みやすさに関する一対比較(「じぶんフォント」3種、丸ゴシック体1種、明朝体1種、角ゴシック体2種の計7種類の書体のうち、2書体の比較を全組み合わせで行い、主観的な読みやすさの順位を算出しました) ② 読み書き特性に関する質問表 |
調査期間 | 2022年9月26日–2022年11月18日 |
調査結果詳細 | https://www.jibun-font.com/survey-report.html |
この調査報告は、下記の学会発表にもとづいています。本研究は、JSPS科研費 21K21311「多様な特性を持つ読者に対応した書体カスタマイズシステムおよびその多言語展開の研究」の支援を受けています。
朱心茹「読みやすい書体と読み書き状況の関係:ウェブ調査に基づく分析」情報処理学会第85回全国大会, 2023年3月. スライド発表要旨
今回の結果を受けて、「じぶんフォント」はDNPウェブサイト、株式会社DNPビジネスパートナーズのウェブサイトサイト、株式会社NTTドコモのウェブサイトにも実装されました。今後は、調査結果がより実生活に近い環境で文章を読む場面でも確認できるかについて、検証を進めていきます。
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お問い合わせ先
東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系
野原研究室 助教 朱心茹(Xinru Zhu)