企業共同プロジェクト「じぶんフォント」プロジェクトを開始します

東京工業大学野原研究室は、大日本印刷株式会社(DNP)、ファシリティジャポン株式会社、株式会社リアルタイプと連携し、「じぶんフォント」プロジェクトを開始します。

「じぶんフォント」プロジェクトは、読み書き困難を含む多様な特性を持つ読者にとって読みやすい読字環境の開発と研究を行い、研究成果の社会実装を目指すプロジェクトです。

第一段階として、本研究室の朱心茹助教の「発達性ディスレクシアに特化した和文書体の研究」(JSPS科研費19J11843「発達性ディスレクシアに特化した和文書体と和文書体カスタマイズシステムの研究」)の結果をもとに、DNPのオリジナル書体である秀英体の「秀英丸ゴシック」をベースに、3種類の新書体プロトタイプ(どっしりまるご、すっきりまるご、はっきりまるご)を開発しました。

「じぶんフォント」書体見本

9月26日より、「じぶんフォント」プロジェクトのウェブサイト上で新書体プロトタイプを公開し、書体の評価を行います。

「じぶんフォント」プロジェクトのウェブサイトでは、新書体プロトタイプの読字体験ができ、多様なフォントと比較しながら自分に合うフォントを見つけることができます。

プロジェクトのウェブサイトはこちら:https://www.jibun-font.com/

「じぶんフォント」プロジェクトのウェブサイト画面

このウェブサイト上でアンケートを実施し、書体の有用性と書体と読み書きの特徴の関係を明らかにすることを目指します。この質問表調査は東京工業大学野原研究室と株式会社リアルタイプの共同研究として実施するもので、東京工業大学「人を対象とする倫理審査委員会」の承認、および東京工業大学長の許可を受けて行うものです(許可番号:2022108)。また、JSPS科研費 21K21311「多様な特性を持つ読者に対応した書体カスタマイズシステムおよびその多言語展開の研究」の支援を受けています。

上述の参画団体の他、本プロジェクトは認定NPO法人 EDGEと株式会社イワタの協力を得ています。

本プロジェクトや書体研究に関してご質問がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせ先

東京工業大学 環境・社会理工学院 融合理工学系
野原研究室 助教 朱心茹(Xinru Zhu)