環境・社会理工学院専門基礎1(2020年度)

7月10日(金)野原の授業「科学技術コミュニケーションとスペキュラティブデザイン」のスライドはここをクリック。

授業後にもらった質問へのレスポンス:

・手に持ってとれるようなものや車など動くもののデザインについて、用語や事項を解説した事典や面白い本はありますか?

➡ 広めにお薦めを挙げます。
中野香織 監修『英和ファッション用語辞典』研究者
マシュー・フレデリック『建築デザイン 101のデザイン』フィルムアート社
きれいのデザイン研究室『にほんのきれいのあたりまえ』フィルムアート社
深澤直人『デザインの輪郭』TOTO出版
佐藤良仁・鎌倉生光『クリエイティブ・アイデアのヒミツとヒケツ』六耀社
林容子・湖山泰成『進化するアートコミュニケーション』レイライン
おまけ。野原佳代子『ディスカッションから学ぶ翻訳学』三省堂 

・知識が先走ってしまい、感情的に良いと思えるものが分かりにくくなってしまうような気がし、おもしろい事典のような本を読んでいいものなのかうしろめたさがあったりするのですが、どう思われますでしょうか。

➡ 感性は、じっと持っているだけでなく、磨いていくことができます。よい本を読んで読んで読みつくして、もういっぱいいっぱいで疲れたアタマにのみ「すっ」と見えてくる、第一級のデザインに共通の価値や意味がある、と私は思います。
同様に、安っぽい表層的デザインも、見抜けるようになる。知識なんてクラウドにあればよい、が違うと思うのは、そのためです。ディテールは忘れてしまっても、大事なことをひとつの出会いにつきひとつずつ頭に(ノートでもいい)メモして、どんどん次へ行ってください。それらがある日つながって、みなさんのような柔らかいアタマの中で、世界が一枚の有機的な絵になっていくのではないか。