*******<<分子描画ソフト:AView.exe>>******* 【概要】 「エイビュー」とでも呼んで下さい.このソフトウエアは,例えば, -5.00000E-10 -5.00000E-10 -5.00000E-10 Si -5.00000E-10 -5.00000E-10 -4.00000E-10 O -5.00000E-10 -5.00000E-10 -3.00000E-10 O -5.00000E-10 -5.00000E-10 -2.00000E-10 Si -5.00000E-10 -5.00000E-10 -1.00000E-10 Si -5.00000E-10 -5.00000E-10 0.00000E-10 H -5.00000E-10 -5.00000E-10 1.00000E-10 H -5.00000E-10 -5.00000E-10 2.00000E-10 H -5.00000E-10 -5.00000E-10 3.00000E-10 Si -5.00000E-10 -5.00000E-10 4.00000E-10 Si-1 -5.00000E-10 -5.00000E-10 5.00000E-10 Si-1 .... というような形式で原子のx,y,z座標と原子名(4文字以下)がかかれて いるテキストファイルを読み込み, ・地球儀を回す如く回転させたり, ・北からみたり南から見たり, ・近づいたり遠ざかったり, して見ることが出来ます.当然, ・見え方をパラメーターファイルとしてセーブしたり できます.さらに! ・原子毎に大きさを調整したり ・原子毎に色を変えたり できます.そしてさらにさらに, ・スケーラブルな形式で,ファイルに保存したり, ・クリップボード機能で,Microsoft Word, Micrografx Designer, 一太郎等,他のウインドウズアプリケーションに張り込めます. スケーラブルなファイルとしては,現在のところ次の形式に対応. ・PS, EPS, EMF, NGP 【動作環境】  Windows95, Windows98, WindowsNT4.0での動作を確認しています.原子 数の多いデータを表示させる場合は,言うまでもなく,計算速度の早いマ シンの方が快適に使えます.Pentium 200MHzのAT互換機で,1000個程 度の原子なら快適に描画されるハズです. 【配布ファイル】 AView.exe :プログラムファイル. ++ history-e.txt : 英語版更新履歴. | | readme-e.txt : 英語版このファイル. | + history-j.txt : 更新履歴. | readme-j.txt : このファイル. + *.dat : サンプルのデータファイル. *.avp : 見え方をセーブするパラメーターファイルの例. 【インストール】  AView???.zipをどこか適当なフォルダー(例えば,c\temp\ )で展開し て下さい.出来たフォルダーの下にある実行ファイル AView.exe を,好みのフォルダーにコピーして下さい,これだけでインストールは終 了です(例えば,c:\Program Files\AView\AView.exe).  "AView.exe" 以外のファイルは実行には必要有りませんが, フォルダーの下には,参考になるサンプルが納められていますので,自分 の使い方を確立するまでは,消さずに残しておくことをお勧めします.  頻繁に使うようであれば,AView.exe にショートカットを作ってデスク トップに置いておくと便利かも知れません. 【先ずはお試しあれ】 (1) "AView.exe" をダブルクリックして起動して下さい.ショートカット を作った人はそれで起動してもかまいません. (2) メニューの File->Open を選択して.\sampleフォルダーの下にあるデ ータファイル "Fcc40th.dat" を開いてみて下さい. .\sample\Fcc40th.dat (3) メニューの File->Read で,.\sampleフォルダーの下にあるパラメー ターファイル "FCC.avp" を読み込んでみて下さい. .\sample\FCC.avp (4) Option->View Parameters で,見え方を調整出来ます. "Show axes, (x:Red, y:Green, z:Blue)" のチェックボックスにチェ ックを入れると,xyz軸が見えるようになります. "phi"や"theta"の値をエディットボックスかスライダーで変更すると 対象を地球儀のように回転させることができます. この状態で,マウスによる(通称)グリグリモードが使えます. 左ボタンを押しながら動かすと,地球儀がまわる如く動きます. ホイールのあるマウスなら,倍率も変えられます. [Shift]キーや[Cntrl]キーで動く速度を加速出来ます. (5) Option->Atom Parameters で,各原子の色やサイズを個別に設定でき ます.この例では,W_C が中心の原子で,Si_i がi番目の隣接原子と しています. (6) Option->Background Parameters でバックグランドの色を設定できま す. (※)"AView"の実行に必要なのは,"AView.exe"のみですが,.\sampleフォ ルダーの下には参考になるサンプルが納められていますので,自分の 使い方を確立するまでは,消さずに残しておくことをお勧めします. 【Data File と Parameter File】  "AView" は2種類のデータファイルを使用します.1つはデータファイ ルでもう1つはパラメーターファイルです.前者は,みなさんが作るもの です.量子化学計算や分子(動)力学計算プログラム等で発生させて下さい .後者は,"AView" によって作られるファイルで,みなさんが設定した見 え方や色を記録しておけます. (1) Data Files  データファイルはx,y,z座標データと原子名の情報からなり,次のフォー マットで記録して下さい. x1,y1,z1,M1 x2,y2,z2,M2 x3,y3,z3,M3 .... ここで1列目はx座標,2列目はy座標,3列目はz座標,そして,4列 目は,原子名です. 原子名は4文字以下にして下さい.5文字目以降は無視されます. 原子の数は1000,000未満にして下さい. 原子種の数は100未満にしてください. いくつかの例がフォルダーに納められています.拡張子 *.dat のファイルを参考にして下さい.  "AView" はデータファイルに対して,「読み込み」はしますが,決して 「書き込み」はしません. (2) Parameter Files  最初に上のデータファイルを読み込むと,見え方や色を決める全てのパ ラメーターは,デフォルトで設定されます.それを記録するためのパラメ ータファイルは,メニューで,File->Write Pramを選択することによって 作られます.色を含む見え方の情報を含んでいます.パラメータファイル はテキストファイルで構造はシンプルですので,お好みのエディター等で 編集することが出来ます. 【著作権,使用条件,再配布】  本ソフトウェアはMicrosoft VisualC++6.0エンタープライズバージョン でコンパイルしました.著作権は作者(下記)が保有しています.本ソフ トウェアの使用に関する一切の責任は使用者が負うものとし,作者および 配布者は如何なる責任も負いません.  しかしながら,本ソフトウェアの使用条件は特にありません.自由に使 ってやって下さい.本ソフトウェアを用いて作成した図を含む論文等が学 会誌・雑誌等に掲載された場合には,その著者,題名,雑誌名,巻,号, 頁(年)等を作者まで連絡頂けると幸いです.別刷やコピーを御送付頂け るとさらに助かります.本ソフトウェアの応用分野や使い方の傾向を把握 し,改良の際の参考になるからです.  本ソフトウェアの再配布は自由です.再配布する場合は,少なくとも上 に記述したファイルを全て含めて下さい.掲載するftpサイト名やURLなど を作者まで連絡いただければ幸いです. 【バージョンアップ等】  本ソフトウェアは作者が可能な限りバージョンアップします.最新版は, 高橋のホームページ ( http://www.mep.titech.ac.jp/KTakahashi/ )に あります(1999年6月現在). 【連絡先,リクエスト先】  作者は本ソフトウェアの試用結果や御質問,御要望等の連絡を期待して います.不具合や改良点も遠慮なくどうぞ.御連絡は下記までお願いしま す. 【謝辞】  フリーのグラフ作製ソフト: GP, GammaPlot, や Ngraph には,学生時 代から大変お世話になりました.GP と GammaPlot の作者である枝松圭一 (Keiichi Edamatsu)氏,および Ngraph の作者である石坂智(Satoshi ISHIZAKA)氏には心から感謝しております.本ソフトウエアを公開するこ とで感謝の気持ちを表すとともに,人類の未来にほんの少しでも貢献した いと願っています. 高橋邦夫  東京工業大学 〒152-8552 東京都目黒区大岡山2-12-1 E-Mail takahak@mep.titech.ac.jp